新年度スタート!

 本荘小学校での3度目の新年度のスタートです。コロナ禍が続く中,私たちは子どもたちのためにできることを工夫しながら行っていくしかありません。  子どもたちもそれぞれに新しい気持ちで4月のスタートを迎えたことでしょう。新しいスタートに胸を膨らませる子どもたちの思いを大切にこの1年が昨年度よりもよりよい年になればと思っています。 さて,私の尊敬する教育者の一人に,「東井義雄(とうい・よしお)」先生(1912~1991年)がおられます。東井先生の著書の中に『根を養えば木はおのずから育つ』という名言があります。小学校の学習における基礎基本を大切にされてきた方です。東井先生は,教師であったとともに詩人でもありました。その代表作の一つに次の一編があります。 学校は子どもたちが輝く場です。そして,学校は「~し合う」場です。 ・学ぶだけではなく,学び合う場 ・考えるだけではなく,考え合う場 ・伝えるだけではなく,伝え合う場 ・教えるだけではなく,教え合う場 ・協力するだけではなく,協力し合う場 人と人が互いに高め合い,文化や科学と人間の好奇心や感性,知性を響き合わせることに力を注ぎ,育っていくということです。だから,みんなで過ごすという共同の場が大切だと思うのです。子どもたちは,学校という場で,友だちと出合い,学んだり,遊んだり,時にはけんかしたり…一人ではできないことや感じることのできない思いを積み上げていきます。子どもの学びの実感は目に見えるものばかりではありません。しかし,どの子も確実に昨日の自分よりも成長し続けています。  そんな子どもたちの成長の姿,子どもたちの輝きを見つけたとき,私たち教師は何とも言えない充実感と喜びを感じることができます。今後も,子どもたち一人ひとりがたくさんの輝きを放つことができるよう支援していきたいと思います。また,保護者や地域の方とも,この子どもたちの輝きをともに見つけ,ともに喜び合いたいと思っています。保護者や地域の皆様,今年度もご支援,ご協力よろしくお願いいたします。  和気町立本荘小学校 校長 出井 桂治 

 hosinosi